子供のリビングについてお教えします。
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子供のリビングはどこ?NO.2

前回から引き続き「2階の子供用リビングに隣接する子供部屋」についてお話させていただきます。

「子供のリビングを2階に造る」をお読みでない方は、下記からバックナンバーをご覧下さい。話のつながりが解らなくなってしまいます。
http://www.mag2.com/m/0000146699.htm


子供に自分だけの空間を与えている方はいらっしゃいますか。

簡単に言ってしまえば「子供部屋」です。そして、子供にとってのお城かも知れませんし、おもちゃ置き場だったり、ゴミ箱だったりするかも知れません。

子供は、この自分のお城に誰も入れたくないと思ってしまいます。居心地の良い部屋になっていれば、一度入ったら出てこないという事も起こるでしょう。

子供の性格にもよりますが、「快適な子供部屋」を与えることが子供の為かどうかは、非常に疑問の残るところだと思います。


2階の子供用リビングに接する子供部屋は子供に「自己管理をしなければならないスペース」と「みんなで使う公の共用スペース」を分けるという区画線を自覚させるのにとても有効です。
 子供に「公私混同」をさせないという教育をする場とすることが出来ます。

「こっちはみんなで使うんだから、使ったおもちゃは片付けてね」といえます。それも、「自分の部屋に片付けてね」と言えるのです。これは、子供にとっての物の居場所、片付ける場所があるということで、整理整頓の習慣を身に付けさせるのに、とても有効な方法になると思います。

子供の性格にもよりますが「自分の部屋は物が散乱している」「隣のみんなのスペースはいつも綺麗になっている」を見ることで「自分の部屋も片付けるか」と自発的に出来るようになることが目的です。ちょっと理想ですけどね。
でも、そんな仕組みを家造りでしていくと子供に教え易い環境が整います。

又、「公共の場とあなただけの場所は違うもので一緒にしてはいけないんだよ」ということを教えることも出来ると思います。そうなれば、電車の中で床に座っているとか周りの迷惑を考えない行動をするという子供がもっと減ると思うのですが、いかがでしょうか

2階の子供用のリビングのもう一つのメリットは兄弟の譲り合いです。弟の友達が遊びに来た時はその場所を兄が明け渡します。兄の友達が来た時には弟が明け渡します。そんな譲り合いの気持ちが持てる子供に育ってもらいたいと思いませんか。できるかどうかは解りませんが、そんなことが出来る環境にもなるということです。

ちょっとは2階の子供用リビングと子供部屋を造る意味を理解していただけたでしょうか。


「造るのは良いし、造りたいけどスペースがない」という人もいらっしゃると思います。

子供部屋は、そんなに大きな必要はないと思います。机とベットと整理ダンス程度が入れば十分ではないでしょうか。

子供が成人近くなった時に、フリースペースを潰して子供部屋を大きく造り直すという改装工事を設計段階から考えておけば良いことだと思います。

家族と共に変化し、成長できる家を考えていくことが必要ということです。
そんな家を造って、自分の子供を良識ある大人に育てて行きましょう。


ちょっと、話はそれるのですが「子供の為に快適な子供部屋を与えよう」は決して、子供のためにはなっていないと思います。子供の自立のためにと考え、快適な子供部屋を与えて、親の役目を放棄している行為だと思います。

「あなたにはこんな素晴らしい部屋を与えたのだから勉強も出来るようになるだろうし、素晴らしい大人にもなれるでしょう」と親が勝手に思っているだけです。子供にとっては好き放題の無法地帯となってしまいます。

自分の子供の頃を思い出していただければと思うのですが、親の目の届かないところで何をしていました? 勉強をする振りをして遊んでいませんでしたか。
子供が自分の力で良い大人になれたり、勉強が出来るようになるということはありえない話です。もし、そうなるとしたら親は必要なく、家政婦さんがいれば済んでしまいます。子供にとっての「家政婦さん」になるのはやめましょう。

子供は親の家を間借りしているだけであり、子供の部屋と言っても親の家です。親もそのことを自覚して子供に接し、子供に理解させていく必要があると思います。

親の権威を維持出来るようになりますし、子供には「ここはお父さん、お母さんの家なんだな、自分の思いどうりにはならないんだな」と思わせることで「自分で何とかしなければならないんだな」という自立心を持たせることが出来ると思います。

本当の意味での自立を助ける家になると思います。
「親の家だから、他人の家」という感覚ですね。ちょっと寂しいですが・・


●これから家を新築する方へ
子供部屋の必要性をもう一度お考え下さい。子供になぜ部屋を与えるのかということです。静かな部屋で勉強が出来るようにというのは親の立場の考え方です。自分が子供の時のことを思い出し、「こんな部屋があったから勉強が良く出来た」と思えるのであれば、子供に合わせた形で与えて上げて下さい。でも、子供にお父さんの書斎で勉強させることも可能なんですけどね。与え方の問題ですけど・・。

◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めはお金がないのであれば、フリースペースだけを造るという方法です。12帖ほどのスペースを確保すれば子供2人には十分なスペースとなります。単純に割ってしまえば、一人6帖です。子供が小さい頃は、一人3帖程度になるように家具やベットで仕切ります。高校生くらいになった時、6帖を2室作れば良いと思います。


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